人間の体調や精神状態には、ホルモンの働きが大きくかかわっています。 特に女性の場合は、二つの女性ホルモンのバランスが月経周期を通して大きく変動します。 二つの女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」と、そのバランスについてご紹介いたします。
女性特有のホルモンバランス
女性の身体は、月経周期、ホルモンのバランスと密接な関係にあります。 一般的には「女性ホルモン」とよばれるもので、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の二種類が知られています。
エストロゲンは卵胞ホルモンともいわれ、子宮の内膜を厚くするホルモンです。生理の終盤から、排卵前の時期に多く分泌されます。 一方のプロゲステロンは黄体ホルモンとよばれ、受精卵の着床を助けて妊娠を継続させる働きのあるホルモンです。排卵後から生理までの間に分泌されます。
エストロゲンの分泌が活発な時期は、基礎体温は低く、心身は安定します。一方でプロゲステロンの分泌が優位になると、精神的な不安定や頭痛、腰痛などの痛みが生じる場合があるとされています。 女性の身体ではこの二つのホルモンがバランスを変えて分泌されることで、月経や排卵が起こります。
自分のホルモンバランスを知ろう
ホルモンのバランスは女性の心身の状態と深くかかわっています。 ホルモンの変動に負けずに健康的な生活をおくるためには、まず、自分のホルモンバランスの状態を知ることが大切です。 そのための一番簡単な方法は「基礎体温」を測って記録することです。ホルモンにまつわるお話はこちらへ
エストロゲンが活発な時期には基礎体温は低く、逆にプロゲステロンが活発な時期には基礎体温は高くなります。 基礎体温を測ることで、今自分がどのステージにいるのか、予想することが出来るようになります。
ホルモンバランスを知って対策をしよう
ホルモンバランスを整えるために大切なのは規則正しい生活を送ることです。 睡眠不足や乱れた食生活による栄養不足、運動不足、これらはすべて身体にとってはストレスとなることです。
ストレスは自律神経を整えるうえでの大敵です。 ホルモン分泌は自律神経と深いかかわりがあることがわかっていますから、自律神経を整えることがホルモンバランスを整えるうえでの近道となるのです。
自分のホルモンバランスを知り、正常に整えることは、健康的な身体を手に入れるために大切なことです。 そのためには、一過的な対策で満足してしまってはいけません。 日常のちょっとしたことから気を付けて、規則正しい生活を送ってくださいね。